原稿のつくりかた |
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基礎知識編
「本を作るには何をどうしたらいいの?」「専門用語の意味が分からない・・・」という方はまずここから。同人誌印刷の基本知識です。初めての方も、ベテランの方も、より良い作品作りのためにぜひご一読下さい。
もくじ
【原稿を作ってみよう】ページはこちら
本の各部分の呼び方 |
本の各部分には下記のような名称が付いています。(右綴じの場合)
右開きの場合の本の仕上がりイメージです。
表紙4ページ分を総ページ数に入れていない
ご注文のページ数を間違っている場合です。これはデータ不備ではありませんが、ご注文間違いのため注文のやり直しが必要になります。 この場合は納品日が遅くなることはありませんが、お客さまにとって手間ですのでページ数に間違いの無いようにご確認をお願いします。 「総ページ数」=「本文のページ数」+ 表紙4ページ です。 |
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入稿データについて |
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入稿データは修正の必要がない、印刷可能なデータである「完全データ」でご入稿ください。
※完全データについて
弊社における完全データとは、「 印刷の仕様に合った修正の必要が無いデータ 」 のことをいいます。 |
受付データ形式 |
対応ソフトと原稿のデータ形式
当社で対応しているソフトおよび原稿のデータ形式をご案内いたします。
※複数のソフトを用いての作成も問題ありません。
保存形式を合わせる必要もありませんので、[本文はwordで作成して.pdfで入稿 + 表紙はphotoshopで作成して.psdで入稿]というケースもOKです。 この場合、 ご注文時の 入稿データの種類の選択 のところでは、複数選択ができませんので、使用した割合が多い種類を選択して頂ければ問題ありません。
.psd / .eps / .ai / .pdf の形式の原稿が受付可能です。(作成したソフトは問いません)
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データチェックについて |
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プリントキングでは、ご入稿いただいた全てのデータをカスタマーセンター大分本社によりチェックいたしております。
データチェックとは、データが印刷可能であるかを確認する目的ですので、文字やレイアウト・デザイン・オーバープリントによるに色などに関する内容は対象外となります。 ※データチェックの際、問題点が発見された場合は原則的にお客様に修正していただき再入稿となります。 再入稿となりますと、当初の納期から遅れが生じますので十分にデータをご確認いただいた後にご入稿ください。
※データに間違いが無いか入稿前にチェックをお願いします。
※データのチェック項目は、印刷商品の仕様や入稿データの種類によって多少異なります。 ※データチェックは、決して文章内容の校正や色・デザイン・レイアウト等のミスをチェックするものではございません。 あらかじめご了承ください。 |
用語徹底解説 |
説明に出てくる用語を徹底解説致します。同人誌印刷の基本の共通事項ですね。 トンボ(トリムマーク)
断裁位置の見当合わせのために印刷する印のことです。
赤丸で囲んだ部分がセンタートンボといい、(紙のど真ん中に印刷し、断裁するので)センターがずれていないかを見るためのトンボです。
トンボがついていない原稿でも、ご入稿可能です。
この場合は、仕上がりサイズ+各3mmの塗り足しのサイズで原稿を作って頂ければ問題ありません。 原稿の中央を起点として当社でトンボをつけ印刷する形になりますので、必ずドキュメントサイズの中央に配置するようにしてください。 塗り足し(裁ち落とし)、文字切れ
塗り足し・文字切れ対策については、きちんと出来ていなくても印刷自体は可能なのですが、綺麗な仕上がりのために当社ではデータ不備として扱います。再入稿はお客様にとっても負担ですので、出来る限りルールを守っていただき、スムーズなやり取りを目指しましょう。
また、オフセット印刷に比べるとオンデマンド印刷は印刷のズレが起こりやすい性質を持っています。どんな原稿でも印刷時に人の目で確認してズレがないよう配慮しておりますが、以下の点に注意して原稿を作って頂ければ更に心配はなくなります。ぜひ注意して原稿を作成してみてください。 塗り足しって何?
頂いた原稿は作りたいサイズよりも大きい紙に印刷して、トンボに合わせて断裁します。ただ、印刷も断裁も人間が作動させる機械で行っている限り多少のズレが生じてしまいます。そのズレが生じても綺麗な仕上がりにするために、作りたいサイズよりも少し余裕を持たせたサイズで原稿を作って頂いています。その余裕のことを塗り足し(裁ち落とし)といいます。
小説などで、背景が白で柄もなしの場合のみ、塗り足しがなくてもOKです。
塗り足しは上下左右に各3mmずつ必要です。塗り足しがあることで、ページの端までしっかりと絵柄が入りますので、綺麗な仕上がりになります。
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文字切れにも注意
塗り足しは外側方向へのズレ対策ですが、反対に内側方向へのズレ対策も考えなければいけません。これを考慮せず、仕上がりサイズのぎりぎりに文字など切れてはいけないものを配置すると、内側への断裁ズレが発生した時、端が欠けてしまう恐れがあります。これが文字切れです。 これを防ぐために、切り落とされてはいけない文字・枠・絵柄は仕上がり線より3mm以上内側に配置するようにしてください。
あえて文字等を欠けたように見せるデザインや、切れそうな位置にあるが構わない場合は判断に迷いますので、備考欄に「文字切れは仕様です」等の記載をして下さい。
文字切れの対策として、切り落とされてはいけない文字・枠・絵柄は仕上がり線より3mm以上内側に配置してください。
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丁合(ちょうあい)
製本行程の一つで、作品をページ順に並べ1冊分にまとめることです。
この作業にミスがあると落丁(ページ抜け)や乱丁(ページ順が前後すること)が起こります。 出力見本
データチェックの際に、「これは文字化けをしているのではないか・・・?」「レイアウト崩れではないか・・・?」「画像が粗いが、本当にこれでいいのか・・・?」等、確認したいことが起こった時に出力見本をまず確認します。また、ノンブルのないデータの場合は出力見本を参照してページ順を確認します。
出力見本は「この色味の通りに印刷して欲しい」という為の見本ではございません。なるべくデータに近くなるように調整等は行いますが、データと実際の印刷物の色味の差異につきましてはこちらをご参照の上、ご理解下さいますようお願い申し上げます。 [ 注意 ]出力見本を使用するのは確認事項が発生したときのみです。保険のようなものと考えてください。見本をいただいている場合でもデータに不備がない場合は目を通さないこともございます。基本的には頂いたデータのまま印刷することをご理解ください。 出力見本の提出は必須ではありませんが、より良い印刷のために入稿を推奨します
※出力見本のデータと原稿のデータが混ざらないよう、別のフォルダに入れて保存して頂くか、ファイル名を違うものにするなどしてください。出力見本の提出は必須ではありませんので、入稿がない場合でもデータ不備として扱いません。ただし 印刷漏れや落丁・乱丁などのクレームにお答えできない場合がございます。予めご了承ください。
ノンブル(ページ番号)がないので、出力見本が必要です
出力見本の入稿はあくまでも「推奨」なのですが、ノンブルを付けないデータの場合は見本の順番を基準とさせていただきますので、必ず見本もご入稿ください。 出力見本と原稿が違うものになっている 出力見本は、原稿と全く一緒のものにしてください。原稿と出力見本が違うことに気付いた場合は、お問い合わせさせて頂くことがあります。 出力見本が見本として使えません コンタクトシートなど、小さく表示された原稿をならべたものを出力見本として提出するのはNGです。見本として確認できなければ意味がありませんので、この場合は出力見本無しと判断させて頂きます。 ただし、画質を多少落とし、データサイズを小さくするのは全く問題ありません。 また、出力見本はJPGかPDFデータでご入稿ください。
出力見本は「このように印刷してほしい」という見本のことです。(JPGまたはPDFデータ)
ただし、見本の提出はあくまでも『推奨』ですので、ない場合でもデータ不備にはなりませんが、各種クレームにお答えできない場合があります。出来る限り原稿と一緒に入稿してください。 ノンブル
ページ番号のことです。同人誌印刷では本文原稿の全ページ(仕上がりサイズ内)に付けて頂くことで落丁・乱丁といったミスを防ぐようにしております。
ノンブルは仕上がりサイズの範囲内に必ず付けてください
同人誌印刷の場合は必須項目とさせていただいていますが、デザイン上どうしてもノンブルをつけたくない場合はご相談ください。この場合は出力見本が必須になります。なお、隠しノンブルとは無線綴じ冊子のノド側につけるノンブルで、製本が完了するとノンブルは綴じられてしまうので、ほとんど分かりません。ノンブルを見せたくない場合に用いる手法です。同じ作品で両方を使い分ける方もいらっしゃいます。
※カラー口絵はページ数に含みませんのでノンブルを入れなくても不備にはなりません。(カラー口絵が2枚以上の場合はできる限りノンブルを入れてください)
※遊び紙はページ数として数えません。
ノンブルは必ず付けるようにしてください。(仕上がりサイズ内)
綴じ方向
表紙を上にして置いた時にどちら側が綴じられているかを示します。
一般的に文章が横書きであれば左綴じ、縦書きであれば右綴じを使用します。漫画・小説は基本右綴じですね。 表紙原稿の向きや本文用紙の綴じられる方向が変わってきますので、表紙原稿やノンブルの位置にご注意ください。
下図のような横長の右綴じ冊子の場合は、短い方の辺で綴じているので短辺右綴じと呼びます。このように綴じ方向の前に長辺と短辺どちらで綴じているのかを合わせていうこともあります。 ![]()
綴じ方向によって表紙原稿の向き、本文原稿の綴じる位置が変わってきます。
カラーモード
色についての設定のことです。
当社では印刷向けとされているCMYK(フルカラー印刷向け)/グレースケールまたはモノクロ2階調(ともにモノクロ印刷向け)をご利用頂くようにお願いしております。
カラーモードとしてCMYKとRGBがありますが、この二つは色の表現方法が異なります。 パソコンの画面やデジカメ等は通常RGBモードで表現されますが、印刷はCMYKモードでおこないます。 ご家庭のプリンタでプリントアウトした時に色味が異なってしまうのはこのためですね。 RGBの方がCMYKに比べて表現できる色の数が多いので、CMYKに変換したときにどうしても再現出来ない色があります。 カラー原稿はCMYKモードで入稿してください
ただし、RGBでのご入稿も可能です。
photoshop Elements や SAI など、CMYKの変換ができないお客様もいらっしゃいますので、RGB入稿も可能です。
RGB入稿の際は、ご注文時の備考欄にてご指示頂ければ当社にてカラーモードの変更を行います(別途料金等は発生致しません)※カラーモードの変更に伴う色味の変化を予めご了承ください。 備考欄への記載がない場合、データ不備として扱いますのでご注意ください。
Illustratorで、リンク画像がRGBになっている
リンクした画像がRGBになっている場合もデータ不備になってしまいますのでご注意ください。リンク画像もCMYKに変換するか、画像の埋め込みをしてください。 モノクロ原稿は、グレースケールまたはモノクロ2階調で入稿してください
RGBでの入稿をされる方がいらっしゃいますが、RGB→グレースケールへの変換も、カラー原稿と同様に色の変化がありますのでご注意ください。
・カラー原稿は、CMYKで入稿してください
・モノクロ原稿は、グレースケールモード もしくは モノクロ2階調モードで入稿してください ・ただし、やむを得ずRGBで入稿する場合は、色味の変化は了承の上で備考欄にご指示いただければ、当社で変換をします。 解像度(かいぞうど)
画像のきめ細かさを表す数値のことで、単位はdpi(もしくはpixel / inch)です。数が大きくなるほどきめ細かい画像であると言えますが、その分容量の大きいデータになりますので、規定以上にあげる必要はありません。
カラー原稿は350dpi、モノクロ原稿は600dpiで設定してください。
画像解像度はデータを新規作成するときに設定しておくほうが安全です。保存前になって解像度を上げると画質が悪くなったり、解像度を変更した際に誤ってドキュメントサイズまで一緒に変わってしまうなど、データ不備にもつながりやすくなります。※Illustratorで原稿作成する場合:解像度の設定をするところがありませんが、配置画像の解像度が上記通りの解像度になっていれば問題ありません。
画像解像度が間違っていたので設定を変えて再入稿したが、次はサイズが間違っていると言われた
画像解像度を変更する際は、ドキュメントサイズが変わらないように注意してください。画像解像度を直したが、次はドキュメントサイズが大きくなってしまっているというケースはときどき見受けられます。
画像解像度は、カラー原稿 350dpi、モノクロ原稿 600dpiで設定してください。
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